From:内野
今日は家庭でするヘアカラーについて少し考えてみたいと思います。美容技術の中でもっとも髪の体力を落とすのはヘアカラーではないでしょうか?カラーといっても、いろいろありますがここでは一般的な1液酸化染料を使った過酸化水素水2剤、アルカリカラーを引き合いに出します。ややこしいですか?普通に市販されている家庭用のカラー剤ですね。もちろんプロとしては、ホームヘアカラーはお勧めしません。
でも、現実は、すごい比率でホームカラーは利用されています。残念です! 愚痴っても仕方ないですね。特にこのブログをご覧になっていただいている方はお気づきでしょうが、髪をキレイにするのはホームケアーが大事といい続けています。
でも、もっと大事なことは、まずは髪を傷めない事です。
では、ホームカラーで傷めないようにするには何を気をつければ良いのでしょう?まずカラーの傷む原因はブリーチにあります、(髪が持つメラニン色素の破壊)明るさ(明度)に比例して傷みやすくなります。ヘアカラーというはブリーチと色の発色を同時に行う商品なんですね、よくヘアカラーとブリーチを別に考えている方を見受けることがありますが、髪を明るくするという行為はヘアカラー剤でもブリーチしている事なのですね、また、白髪染めでもほとんどのものがメラニン色素の破壊(脱色)を行いながら白髪に暗い色を入れていくという行為を同時進行でしているのです。ですから暗く染めた後、数ヶ月立った髪は退色して明るくなっているのですね。
では、どうしたら、極力傷みにくく染めることが出来るかプロの方法を1部ですが伝授します。
その1.前処理、傷んだところを保護する
その2.根元とすでに染まっている部分の薬品濃度をかえる(またはその状態を作り出す)
その3.カラー剤でアルカリに傾いた毛髪を弱酸性(髪の等電点)に戻す、
その4.残存過酸化水素水の完全除去
最低これだけは考えてみてください、かなり傷みを緩和できます。逆にこれらを考えないで自分でカラーをすると、傷んでいる髪はどんどん傷んでいきますよ。いくらケアーしても間に合いません。
では、次回により具体的に方法を書きますね。